こんにちは、子供英会話講師で2児の母のハスミ(@hasumi.english)です。
過去に、年中・年長混合の7名の大人数クラスを受け持ったことがあります。
自分のことが自分で素早くできる小学生と違って、幼児7名は準備から発話からゲームから全て時間がかかりますし本当めちゃくちゃ大変でした;
今回は、そんな大人数クラスでも時間内にレッスンをきちんと終わらせるための工夫をご紹介します。
この記事を書いている人
◆大手英会話スクール子供英会話講師
◆小学校英語指導者+(プラス)資格有
◆5歳息子と3歳娘の年子兄妹ママ
大人数クラスを担当している講師の方はもちろん、大人数でなくとも時間内になかなかレッスンを終えられない・・・
と悩んでいる方は、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
大人数クラスで時間内にレッスンが終わらない理由
大人数クラスで時間内にレッスンが終わらない理由ですが、やはり何をするにも時間がかかるんですよね。
まず、ケアしなければならない生徒数がそもそも多いですし、全員を発話させるだけでも時間がかかります。
また、単語カードの準備・片付け、テキストを開かせる、鉛筆を持たせる・・・だけでも一苦労です。
常に残り時間と戦いながら生徒の誰かのヘルプをし続けているので、レッスン後は一気に疲れがどっと出るという(笑)
場を乱してしまうような特別手のかかる生徒はいませんでしたが、それでも人数が多いと時間内にレッスンがとにかく終わらない!
毎回最後は駆け足で何とか終わらせる・・・という感じでしたが、でもそれって生徒へ質の高いレッスンを提供できてないよなぁと思っていました。
先輩講師にアドバイスをもらい、実践してみて効果的だと感じた方法をご紹介します!
大人数クラスでレッスンを時間内に終わらせる工夫
それでは、レッスンを時間内にしっかり終わらせる工夫を5つご紹介します。
工夫①グループで発話させる
レッスンの過程において、きちんと生徒が単語を覚えているかを確認するために、個別に当てて発話してもらうことはとても大事です。
しかし大人数クラスの場合、生徒一人ひとりに毎回発話してもらっていては時間がいくらあっても足りません!
せっかく英会話スクールに来てくれているのに、アウトプットより待つ時間の方が多くなってしまっては申し訳ないですし、英語力も伸ばしてあげられませんよね。
そうならないためにも、ぜひ2,3人ずつのグループで発話してもらいましょう!
たとえば9名クラスだった場合、3人ずつ一緒に発話してもらえば計3回で1周できます。
9名1人ずつに発話させた場合の、なんと3倍もアウトプットしてもらうことができますね。
数名のグループで発話してもらうことで、
- 時間の短縮になる
- 発話量を増やしてあげられる
- 自信がない子でもクラスメイトと一緒なら発話しやすい
このように、講師にも生徒にもメリットがあるので、大人数クラスを担当する時は「グループ」を意識すると良いですよ!
工夫②ゲームはチーム戦にする
工夫①のグループで発話させることと一緒で、ゲームも個人戦ではなくチーム戦にします。
そうすることで、上述した3つのメリットがあるのと、講師のゲーム管理や指示も少なくて済みます。
たとえばポイントゲームを行う場合、誰が今何ポイント~っていちいち7人分のポイントをボードに書く時間、もったいないと思いません?(笑)
それなら、4人 VS 4人(講師含む)のチームに分けて2チーム分のポイントを書く方がよっぽど時間短縮になります。
それに生徒へ指示する時間も少しで済みますし、何より2回戦・3回戦までゲームができて、よりたくさんアウトプットしてもらうことができます。
ちなみに4人クラスなどの少人数クラスでも、レッスンの残り時間が少ないと感じた時は、個人戦でやる予定のゲームでもチーム戦に切り替えたりしてますよ。
工夫③タイマーを活用する
タイマーは本当に色々なところでめちゃくちゃ活躍してくれます(笑)
ゲームで活用するという使い方もありますが、大人数クラスで私がタイマーを使っていたのは、レッスンの最後にやるテキストブックの時間です。
幼児さんによくあることですが、みんな色塗りに集中するとなかなか終わってくれないんですよね。
この「あと少し」が全然少しじゃないという(笑)
このような時にタイマーをセットして、生徒にあと〇分でGoodbye song歌うからね!それまでにお片付けしてね、と伝えます。
ピピピピッとタイマーが鳴ったら、全く片付けていない場合でも強制的にGoodbye songを歌い始めます。
これを数回続けると、タイマーをセットした時点でお片付けを始めてくれるようになってきますよ!
タイマーの代わりに、片付け用の曲を流して、曲が流れ終わったらGoodbye song~でも良いと思います。
ちなみに、クレヨンの色を変えて欲しい時に「ピンクが良い~」と言われて、なかなか色を変更してくれない時もタイマーを使ってます。
しかし、タイマーを使いすぎていつも焦らせるようなレッスンになるのは良くないので、使いどころを見極めて上手く活用していけると良いですよね!
工夫④レッスン前の準備を講師がやってしまう
毎回レッスン前には、出席シールを貼ったり、テキストを開いておいたり、クレヨンや鉛筆を用意しておいたり・・・と生徒にやっておいてもらうこと多いですよね。
本来は、準備が少し遅れている生徒に、講師は準備を促す声かけをしたりテキストを開くヘルプをしてあげる程度で、基本的に生徒自身で準備してもらうようにしています。
しかしながら、大人数クラスの場合はそうも言ってられなかったりします。
自分で準備をきちんとやってもらいたいところですが、7名全員の準備を待っていたら、いつまで経ってもレッスンが始まりそうにないです・・・。
準備でレッスンの開始時間が押されてしまうと終了時間に影響しますし、英会話できる時間を数分でも潰してしまうのももったいないですよね。
あくまでメインは「レッスン」なので、開始時間に間に合いそうにない、と思えば準備を生徒に任せきりにせず講師がテキストや鉛筆の準備をしてあげましょう。
しかしながら、毎回講師が当たり前のように準備してしまっては生徒も甘えてしまうので「次は何を準備するんだっけ?」などと声をかけながらすると良いですよ!
工夫⑤事前に日本語で声かけしておく
最後にご紹介する工夫は、レッスン前に日本語で声かけをしておくということです。
オールイングリッシュのレッスンでも、レッスン前は日本語が話せるので、その時に少し生徒たちに声かけをしておくだけでもレッスンがスムーズになることがあります。
たとえば、私はこのように声かけをしていました↓
「人数が多くて先生レッスンするのが大変なの。だから、先生の言うことをよく聞いて、ササッと素早く行動してくれると嬉しいな」
とか、レッスンの後半にゲームを行う場合は、
「今日のゲームは面白いよ~。みんなが先生の言うことをしっかり聞いて早く動いてくれたらたくさんゲームできるよ!」
こんな感じで一言声をかけておくと、意識して動いてくれる生徒が何人かいるので、よりスムーズにレッスン進行できるようになったりします。
まとめ:待たせる時間を少なくしてサクサク進めよう!
以上、大人数クラスでも時間内にレッスンを終わらせる工夫を5つご紹介しました。
大人数クラスの一番の問題は、何をするにも時間がかかり、どうしても生徒に待ってもらう時間が長くなるということです。
この待ち時間をいかに減らせるかが鍵かと思います。
また、少しでもグダグダしてしまったりレッスンが滞ると、終了時間に間に合わなくなるので、タイマーを使ったりしてレッスンをサクサク進めることも大事です。
「レッスンが時間内に終わらない・・・」と悩んでいる方は、ぜひ今回ご紹介した工夫を取り入れてみてくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。