こんにちは、子供英会話講師で2児の母のハスミ(@hasumi.english)です。
ちょっと騒がしい時もあるけど、真面目な年長の男の子3人組の担任をしていた頃の話です。
ある日突然、スクールマネージャーが困ったような表情で私にこう伝えてきました。
どうやら、Aくんが「英語に行きたくない…」と言っているとのことでした。
英会話講師していると、こういうことありますよね。
今回は、生徒の「英語に行きたくない」を解消できた成功談を1つご紹介します。
これするだけで解決できちゃった。。
・・・という内容です。
この記事を書いている人
◆大手英会話スクール子供英会話講師
◆小学校英語指導者+(プラス)資格有
◆5歳息子と3歳娘の年子兄妹ママ
行きたくない原因を突き止める
Aくんは、基本的に物静かであまり自己主張しない控え目タイプ。
面白い時や楽しい時は大きな声で笑ったり、少しおふざけすることもありますが普段は大人しい男の子です。
そんなAくんが、2週間連続でレッスンをお休みした時がありました。
その時に、正直なんとなく嫌な予感はしていたのですが・・・予感的中。。
翌週レッスンに来た時に、お母さまがスクールマネージャーに辞めたい旨伝えたとのことでした。
まずは、なぜ英語に行きたくないのか、その原因を明らかにする必要があると思いました。
考えられる原因はたくさんあります。
たとえば、
- 英語がわからないから面白くない
- レッスンが楽しくない
- 先生が嫌い
- クラスの雰囲気が嫌
などなど。
しかし、講師として情けないですが、Aくんに関しては心当たりがありませんでした。
そこで、お母さまとレッスン後にAくんのことについてじっくりお話してみました。
行きたくない原因はクラスの人間関係だった
お母さまも最初はAくんが「疲れたから無理」とよく言っていたので、体力不足だと思っていたようです。
・・・が、お母さまがAくんによくよく話を聞いてみるとどうやら
クラスメイトの他2人の仲が良くて自分はそれに入れない
と教えてくれたそうです。
当時は机を出してレッスンしていて、毎回の席順はこうでした↓
Aくんは私から1番遠い席で、Aくんの視界に他のクラスメイト2人がしっかり入る状態でした。
確かに他の2人はノリが似ているというか、ふざけ合ったり笑いながら言い合いしていることもあり、Aくんの目の前でやり取りしている状況が多かったです。
Aくんから行きたくない理由を聞いて改めて考えてみると、机を挟んで他の2人にやり取りされると、私とAくんの間に壁?のようなものができてしまうと気づきました。
そして、Aくんは「自分は入れていない感覚」に、私は「Aくんが見えづらい状況」になってしまっていた、と思いました。
行きたくない…の解決方法!
お母さまにクラスでの様子をお伝えしていると同時に、なんとなくこうしてみると良いかも・・・という解決方法が見えてきました。
それは、
講師に1番近い席に座ってもらう
という方法です。
方法というか…ただ単にAくんを前の席に座ってもらうようにするというだけですが。
前の席に座ってもらうことで、クラスメイト2人のやり取りをAくんの視界に入れないようにすることと、私と他2人が外側から盛り上げることでクラスの一体感が出ると思いました。
それからは毎週、Aくんには私に1番近い席に座ってもらうようにしました。
すると、レッスンを疲れたから休みたい…などということはなんと一切なくなったとのこと!
しかしながら、席を変えたことでAくんに何か良い変化が見られた、とかは私の目では特に確認できず・・・
ちょうどそこから約1ヵ月後にカウンセリングがあったので、お母さまにAくんの様子を聞いてみました。
すると・・・
その後はレッスンだけでなく、「やりたい!」と言ってなんと資格試験にも自ら意欲的に挑戦するようになったAくん!
座る席を替えるだけで解決することもあるんだ、と学びました。
ちなみにAくんのお母さまも、
と言われていました。
まとめ:少し変えるだけで解決できることはある
以上、「英語に行きたくない…」の原因と解決方法をご紹介しました。
「クラスメイト2人の仲に入れない」と聞いた時、もうそういうことを気にする年齢なんだな…と思いました。
Aくんは毎回遠い席に自分から座っていたことや、ふざけ合う他の2人を面白そうに見ていたこともあり、正直今回の行きたくない理由は私にとって「青天のへきれき」という感じでした。
子供の気持ちは色々複雑だったり単純だったり・・・わからなかったり読み切れないところがあります。
また、何が解決の糸口になるかも予想しづらいです。
しかしながら、今回のことは
- お母さまが退学を即決せずに一度相談してくれたこと
- 子供の本音を聞き出してくれたこと
- 私と話しやすい関係を築けていた
からこそ解決できた内容だったと思います。
参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。