こんにちは、子供英会話講師で5歳と3歳の育児に奮闘中のハスミ(@hasumi.english)です。
我が家は英語育児実践中なのですが、実践するにあたって参考にしている著書「世界で活躍する子の英語力の育て方」にとっても共感しました!
もはや私のバイブル本ともなっているこの本の著者、
船津徹氏が書いた本は読まなくては!
・・・と思い(笑)、ベストセラーにもなったこちらの「世界標準の子育て」を読破しました。
今回は、「世界標準の子育て」を読んだ感想やこちらの本から学んだことをご紹介します。
◆著者:船津徹氏の華々しいプロフィール
◆「世界標準の子育て」の内容・あらすじ
◆「世界標準の子育て」から学べること
◆「世界標準の子育て」を読んで欲しい人
この記事を書いている人
◆大手英会話スクール子供英会話講師
◆小学校英語指導者+(プラス)資格有
◆5歳息子と3歳娘の年子兄妹ママ
(2024/10/11 05:29:05時点 楽天市場調べ-詳細)
著者・船津徹氏のプロフィール
一言でいえば、船津徹氏は早期英語教育のプロです。
英語力や論理思考力など、世界で活躍できるグローバル人材を育てるためのオリジナル教育プログラムを開発し。
2001年には、国際社会でグローバルに活躍できる人材を育てる学校、TLC for Kidsを設立。
卒業生はハーバード大学やイェール大学など、世界各国の難関大学へ進学しグローバルに活躍。
2017年までに4000名以上の子供の教育に携わったそう。
船津氏はその後2019年に著書『世界で活躍する子の英語力の育て方』も出版されており、こちらも大変人気です。
「世界標準の子育て」ってどんな本?
本書は、「世界標準の子育て」と題しているとおり、世界で実際に行われている子育てや、研究、また、さまざまな成功例、失敗事例などをもとに、「これからの時代の子育ての”基準”になるような理論・ノウハウを体系化して紹介しよう」という本です。
・・・と本書の前書きでしっかりと紹介してくれていました!
「世界標準の子育て」の目次は以下のようになっています。
【第1章】「世界標準」の子育て3つの条件
【第2章】海外の子育て、日本の子育て
【第3章】日本人の子育て7つの間違い
【第4章】「自信」を育てる3つのステージ
【第5章】「考える力」を育てる3つのステージ
【第6章】「コミュニケーション力」を育てる3つのステージ
【第7章】子育ての「壁」への対処法
【第1章】「世界標準」の子育て3つの条件
子育てで大切な3つの力「自信」「考える力」「コミュニケーション力」について、なぜそれらが必要なのか、またどうすればそれらを身に付けさせることができるのかを述べています。
【第2章】海外の子育て、日本の子育て
韓国や中国、欧米など海外の子育てと日本人の子育てにおける共通点や相違点を詳細に紹介されています。
【第3章】日本人の子育て7つの間違い
日本では当たり前のように行っている教育の仕方や、ついやってしまう・言ってしまうような実は間違った子育ての方法をピックアップし、それぞれなぜ間違いなのかを詳しく説明されています。
【第4章】「自信」を育てる3つのステージ
0~6歳、7~12歳、13~18歳の3つに分け、それぞれのステージでどのような自信を身に付けることが大切で、その自信を育むための親の役割を説明されています。
【第5章】「考える力」を育てる3つのステージ
第4章と同じく年齢によって3つのステージに分け、考える力をつけるために親ができる遊びやゲームなどのアプローチ方法を詳しく紹介されています。
【第6章】「コミュニケーション力」を育てる3つのステージ
4,5章と同じ3つのステージに分け、力を身に付けるために親が子供とできる遊びや子供へのフォローの仕方、どんなことを経験させてあげると効果的なのかを詳しく説明されています。
【第7章】子育ての「壁」への対処法
年齢ごとの壁の内容や、それを乗り切るためのポイントや親としての考え方を具体的にアドバイスしてくれています。
「世界標準の子育て」で学んだ4つのこと
- 人生でいつか訪れる挫折を経験しても諦めない心
- 世界標準の子育てにおける3つの要素の1つ「自信」
- 世界標準の子育てにおける3つの要素の1つ「考える力」
- 世界標準の子育てにおける3つの要素の1つ「コミュニケーション力」
①学力よりも大切なのは挫折しても諦めない心
著者は本書の中でこのように述べています。
レベルの高い教育も大切なことですが、何よりもベースとなる心を育てておかなければ、いつか経験する挫折に耐えられないのです。
これには共感しかありませんでした。
もちろん、まだまだ学歴社会である日本において高い学力は武器になりますし重要だと思います。
しかしながら、たとえどんなに学力で1番をキープしていても、世界にはより上がいて、いつかどこかで負け/挫折を味わうことになります。
その時に強い心が育っていないと、それを乗り越えることができず結果ドロップアウト・・・なんてことに我が子にはなって欲しくないなと思いました。
私が勤めている英会話スクールに現在休学中の女子中学生Aちゃんがいます。
担任講師曰く、Aちゃんが休学している理由は「同じクラスに圧倒的に英語ができる子がいるから」だそう。
つまり「勝てない」という劣等感による休学ですね。
ちなみに圧倒的な英語力の持ち主であるその子は、別に天才というわけではなく、家でめちゃくちゃ頑張って勉強している努力家さんです。
一方、英語にある程度の自信をもっていたAちゃんにとっては強敵が現れたわけで、おそらく彼女の人生において初めての挫折です。
今まで周りより英語ができていたのに、全く歯が立たない相手が現れたことにより自信が崩れたため、スクールに行きたくない・・・となったのでしょう。
まさに私が、「学力よりも大切なのは諦めない心」だと思った瞬間です。
ただ、今回Aちゃんがぶち当たっているのは英語力の壁ですが、英語に限らず今後も絶対に同じようなことが人生ではたくさんあるはずです。
その度に、逃げる/諦めるを繰り返していると、何事も最後までやりきることができない大人になってしまうのでは、と思いました。
どんな壁にぶち当たっても「何くそ!!」と思える強い子に育てたいなと思いました。
②子供に自信をつけてあげられれば子育ては90%成功
筆者が世界標準の子育てにおける3つの要素のうちの1つ「自信」について学んだことをご紹介します。
子供が自分自身に自信を持てるようになれば、子育ては成功した、と言っても過言ではないということです。
それだけ何事においても全ての土台は「自信」なんだと思いました。
また、本書によると自信には2種類があります。
- 根拠のない自信:親が育てるもの
- 根拠のある自信:子供自信が獲得するもの
根拠のない自信:親が育てるもの
まず、根拠のない自信というのは「自分は親から愛されている」という自信。
大切なのは、とにかく愛情を伝えまくること!!
子供の話を聞いてあげたり、抱きしめたりキスしたりとスキンシップを取ったり、お手伝いをしてもらって感謝を伝えたりすることで育つそうです。
確かに、私も寝る前など我が子をギュッと抱きしめたり、抱っこしたまま話を聞いてあげるとすごく嬉しそうにしてくれます。
反対に、忙しくて話をほとんど聞いてあげられなかったり、最近ちゃんと抱きしめてあげたかな?という日が続いた時がありましたが、そんな時に息子が取った行動・・・
なんと椅子投げました・・・(笑)
根拠のない自信は親が育てるものということで、親としての責任をすごく感じました。
たくさん抱きしめてあげよう~!と思いました。
根拠のある自信:子供自身が獲得するもの
子供自身が獲得するだからと言って放置で良いというわけでなく、親による働きかけによって子供が獲得していけるものだと思いました。
たとえば、スポーツや音楽での競争を避けるのではなくあえて競争の世界に参加させてあげる。
これにより自分の「強み」に気づくことができ、また、たくましい心が育ちます。
他にも、結果だけを褒めるのではなく努力を褒めることで、チャレンジし続けられる子に育つ。
根拠のある自信を獲得していくのは子供自身ですが、自信を獲得できるチャンスやフォローは親の役割だと感じました。
③信頼できる相手とのコミュニケーションで考える力が育つ
世界標準の子育てにおける3つの要素のうちの1つ「考える力」について学んだことをご紹介します。
筆者は「考える力」についてこのように述べています。
「考える力」の土台となるのは「言葉の力」です。
言葉を扱う力が弱ければ、思考もそれなりにしか育ちません。(省略)
幼児期の言葉を育てる責任者は、子どもと過ごす時間が長い母親です。母親の働きかけによって子どもの言葉の力には大きな差が生じることを知りましょう。
つまり、母親による言葉のシャワーを浴びることで、子供にたくさんの言葉をインプットさせてあげることができ、それが「考える力」を育てることに繋がるということですね。
特に0~6歳は言語を習得する最適期にあり、この時期の家庭環境が重要だそう。
そしてこの「考える力」を育てるのに最適なアイテムが「本」!
本を読むことで得られるメリットは
- 語彙が増える
- 知識が増える
- 理解力が深まる
- 思考力が高まる
まだ本が読めない子供へは絵本の読み聞かせをしてあげることにより、子供は読解力を身に付け、結果「考える力」を高めることができる、ということを学びました。
【英語育児をする場合】
「早期英語教育を施すと日本語も英語も中途半端になる」と言われることがありますが、本書によるとこのように述べています。
- 日本国内で育てる場合は、日本語がおかしくなることはない
- 0~6歳くらいの子が英語圏で長期間過ごすとダブルリミテッド(※)になってしまうことがある
- 日本で英語力を身に付けたい場合はネイティブ音声を活用すると良い
- 第二言語に関しては親の声でなく「機械音」でも育てられる
※ダブルリミテッドとは、二言語の環境で育ち、その両言語において年齢に応じたレベルに達していない者
④母親との関係が子供のコミュニケーション力を左右する
世界標準の子育てにおける3つの要素のうちの1つ「コミュニケーション力」について学んだことをご紹介します。
まず、コミュニケーション力は自然に育つ・・・わけではない!ということ。
礼儀作法と同じく、教えなければ身に付けることができない「スキル」です。
そして、これからの多様性の世界を生きていくには、この人と意思疎通できる力、すなわちコミュニケーション力が必要不可欠。
本書によると「コミュニケーション力」を育てるために親ができることは
- 「ごっこ遊び」にたっぷり付き合う
- 子供をたくさん笑わせる
- 子供の話を共感しながら聞く
- 絵本の読み聞かせをする
- 集団活動に参加させる
- 大人の集まりに連れていく
- 国際交流できる場を提供する
などです。
コミュニケーション力は放っておいても自然に身に付くなんてものではなく、親の働きかけによって徐々に習得していくものである、ということを学びました。
(2024/10/11 05:29:05時点 楽天市場調べ-詳細)
「世界標準の子育て」のみんなの口コミ
「世界標準の子育て」はこんな人におすすめ
本書「世界標準の子育て」はこのような方におすすめです!
- グローバル社会を生き抜いていける子に育てたい人
- 子育ての正解を知りたい人
- イヤイヤ期で悩んでいる人
- 思春期の反抗期で悩んでいる人
まとめ:総評
おすすめ度 | ★★★★☆ |
---|---|
内容・あらすじ | 教育水準の高い海外の子育て、日本の子育ての改善すべき点、多様な世界で生きていける子に育てるために伸ばすべき3つの力が学べる |
「世界標準の子育て」を読んで、子育ての「正解」「成功」とは、3つの要素である自信、考える力、コミュニケーション力をしっかりと身に付けさせることだと思いました。
本書で学んだことを念頭に置き、この3つの力を伸ばしてあげられる育児をしていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。